昨日11月22日は「いい夫婦」の日。それでと言うわけでもないが、仕事を早めに切り上げ、三軒茶屋で妻と待ち合わせ、昭和女子大の人見記念講堂で大貫妙子と坂本龍一のコンサートを聞いた。夕暮れ時に小雨が降る11月の街を足早に歩いていると、何か気持ちが静まるような瞬間に出会うことがある。そんなことを考えながらコンサート会場に着いた。
コンサートは予想以上に良かった。大貫妙子の歌をかれこれ35年は聞いてきたが、その表現は以前にも増してピュアで深い。一曲一曲の静寂な佇まいが、ちょうどこの季節のこんな夜の空気と解け合う時間を体験した。アンコール最後の曲「風の道」の余韻を胸に、雨の夜を家路についた。
DFCシステム開発の遅れと格闘しながら、新しい勇気を得たような気がした一夜だった。
三宅 啓 INITIATIVE INC.