TOBYOで闘病情報(闘病記&医療情報)を集めよう

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TOBYO(闘病)は現在アルファ版を公開し、さまざまなテストと修正をおこなっている。TOBYO(闘病)では、ユーザーの闘病情報活動を三つのシーン「闘病記を探す、闘病情報を調べる、闘病情報を整理する」に分解し、それぞれ「図書室、レファレンス、Myデスク」という場所のメタファーでコーナーを作ってみた。われわれが目指しているのは、これら三つのコーナーにある機能がそれぞれ有機的に結びついて、闘病者の情報活動にお役立ちすることである。

だが、どうしても闘病記データを収納している「図書室」に目が行きがちになることは想定される。これはしかたないとも思うのだが、あとの「レファレンス、Myデスク」機能をどう理解し活用してもらうかが、むしろ大切になってきている。図書室には現時点で、およそ2100点の闘病記データを公開しているが、これは今後どんどん収集点数を増やしていきたい。「想定クリティカル・ボリューム」としては、およそ一万点くらいを予想している。ユーザーの満足感を得る必要条件は、やはりまず第一に「情報量」であり、この確保は非常に重要であると認識している。

しかし、「量」は大切だが、同時に「質」も伴わなければならない。最近、あらためてウェブ上の闘病記動向を調べてみて、以前よりも闘病記が探しにくくなったような気がした。外見上は闘病記を装いながら、結局は高額で怪しげな健康食品や民間療法などへと誘導するような、そんな「偽装闘病サイト」が増加しているからだ。これら偽装サイトは、その外見では見分けがつかず、中身を読み込んでみなければ偽装かどうかが分からないので、やっかいだ。これらゴミ情報を排除して、本当に読む価値のある情報だけを抽出して提供することが大きな課題となる。これにはユーザーの方々のお力を借りたい。みんなでウェブ上の有益な闘病情報を探し、保存し、共有する仕組み。TOBYO(闘病)はこれを目指している。

TOBYO(闘病)では会員登録してもらうと「Myデスク」機能が使える。「Myデスク」には「ブックシェルフ」と「フォルダー」があり、いずれもウェブ上でユーザーが見つけた闘病情報を保存できるようになっている。

  • ブックシェルフ
    「見つけ出した闘病記を自分の机の上のブックシェルフに しまう」ような感覚で、闘病記データを各ユーザーが保存できる。
  • フォルダー
    闘病記のようなまとまった情報ではなく、1ページ単位で存在するウェブ上の医学情報やニュースなどを保存するために使ってほしい。たとえて言うと「ページ単位の切り抜き情報をスクラップする」ような感覚。

「Myデスク」にあるこの二つの機能は、まずユーザー個人の闘病情報収集活動のために使ってもらうのだが、保存されたデータは最終的にはユーザーみんなで共有することになる。「ブックシェルフ」で保存された闘病記データは、TOBYOの管理運営を務めるわれわれスタッフがチェックした上、「図書室」に公開される。「フォルダ」に保存されたデータは、やはりわれわれスタッフがチェックした上で、「レファレンス」の「キャビネット」へ集められ共有される。つまり、TOBYO(闘病)に集められ蓄積されていく闘病記や闘病情報に関するデータは、ユーザーみんなの力によってどんどん厚みを増し、どんどん役立つものになっていくのだ。「図書室」で闘病記を探すだけでなく、ぜひ、「Myデスク」のブックシェルフとフォルダの機能を使って、ウェブ上の闘病情報を整理していただきたい。

三宅 啓  INITIATIVE INC.


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