身近なお友達をネットワークするところから出発して、SNSは「同業、同好、同病・・・・・」というように「同類グループ」を単位として、どんどん細分化されて行く。医療分野では患者、医師、看護師のSNSがすでに立ち上がっている。
今後の問題は、「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」という名前に付いている「ソーシャル」という語を、どう解釈して、どんな具体的なユーザーベネフィットとして提供できるかという点だろう。
医療プロフェッショナルを含む科学者の「ソーシャル」に着目し、研究成果の発表、議論、共有など、科学者社会の一連の情報交換プロセス、あるいはソーシャルイベント、またはコミュニケーションをSNSとして提供しようとするのがSciVeeだ。
特に、研究発表を動画プレゼンテーションとしてネット上で共有しようというところが、このSciVeeのユニークな点である。科学者は誰でも自分の研究成果をビデオでアップロードできる。またこのプレゼンテーション・ビデオは、研究論文のドキュメント・ファイルとシンクロしている。まだアルファ版だが、将来はパワーポイントなどプレゼンファイルとシンクロすることになるのだろう。
科学者は
- ビデオをアップロードし研究論文とシンクロさせられる
- 研究プレゼンをポッドキャスト配信することができる
- プロフェッショナル・プロファイルを作り科学者グループに参加できる
科学者コミュニティは
- 科学者たちが配信したコンテンツを探索し学習することができる
- 配信された科学ビデオにコメントしたりコミュニケートしたりできる
- 関係分野の刊行物やグループ討議を購読できる
SciVeeは継続して
- コミュニティのためにオンライン・リソースを提供する
- 誰もがリソースを使えるように指導し支援する
- コミュニティ需要に耳をすまして改善していく
SciVeeは、以上のように簡潔にサイト・プレイヤーのベネフィットと役割を説明している。
なおSciVeeはアメリカ国立科学財団、科学公立図書館、サンディエゴ・スーパーコンピュータ・センターとのパトナーシップによって運営されている。